レインボー広場 - NO.52 緑を買う(2)
(1)では、森の緑を買った宮崎駿さんの、主な言動について紹介した。ここでは
緑を買う日本人の心について触れてみよう。
緑は、多くの生物の放里(外自然)であり、日本人にとっては「緑は家庭に帰る」にとても近いように思う。緑は日本人のDNA、内自然そのものであるから、宮崎さんは森の緑を買い求められたのだと考えている。
日本人は、ずっと農業、農民、農村を「自然」の生命活動と「人間」の生命活動をすり合わせながら、その中で日本人の文化、文明を育て生きてきた。この日本社会の歴史は、一万年とも2000年ともいわれるほど長く、今の日本人を形成する、大きく強い土壌と成ったものと考えてよい。それに比べ、日本の工業文明の歩みは200年、情報文明の歩みは4・50年に過ぎない。アメリカ建国が200年余りと比べて考えても、今なお日本人の働きが農業文化・文明的であり、その大元に「自然」があり、それを緑を買うほどに大切にする心根が痛いほどわかるのである。
自然―緑―農業が、様々な日本の文化・文明の姿である。小家族経営―村落共同体―血縁集団を生み「家」を自然と人間の共存対として、やさしく、きびしい、愛・共感に満ちた、ゆるぎない生命活動の基盤に据えているのが日本である。
自然の中の家、そして年中行事、ここから生まれる日本人の心、義理(公)人情(私)さらには大和魂など、先輩ののこしてくれた日本の伝統を大切にしながら、新しい公共としての日本国の幸福を願って行こう。
(参考)社会学者田中義久先生の説
【拓殖大学名誉教授 小林 一也】
緑を買う日本人の心について触れてみよう。
緑は、多くの生物の放里(外自然)であり、日本人にとっては「緑は家庭に帰る」にとても近いように思う。緑は日本人のDNA、内自然そのものであるから、宮崎さんは森の緑を買い求められたのだと考えている。
日本人は、ずっと農業、農民、農村を「自然」の生命活動と「人間」の生命活動をすり合わせながら、その中で日本人の文化、文明を育て生きてきた。この日本社会の歴史は、一万年とも2000年ともいわれるほど長く、今の日本人を形成する、大きく強い土壌と成ったものと考えてよい。それに比べ、日本の工業文明の歩みは200年、情報文明の歩みは4・50年に過ぎない。アメリカ建国が200年余りと比べて考えても、今なお日本人の働きが農業文化・文明的であり、その大元に「自然」があり、それを緑を買うほどに大切にする心根が痛いほどわかるのである。
自然―緑―農業が、様々な日本の文化・文明の姿である。小家族経営―村落共同体―血縁集団を生み「家」を自然と人間の共存対として、やさしく、きびしい、愛・共感に満ちた、ゆるぎない生命活動の基盤に据えているのが日本である。
自然の中の家、そして年中行事、ここから生まれる日本人の心、義理(公)人情(私)さらには大和魂など、先輩ののこしてくれた日本の伝統を大切にしながら、新しい公共としての日本国の幸福を願って行こう。
(参考)社会学者田中義久先生の説
【拓殖大学名誉教授 小林 一也】